読書感想文なるものを書いてみようかなと思い立って書いてみた。(⚠️以下、ネタバレ注意です)
つい、先日読破したのが、
アヒルと鴨のコインロッカーって作品。
伊坂幸太郎さんの本はどの作品か忘れてしまったが、読んだ記憶があった。
実写化されてる映画も多いし、このアヒルと鴨のコインロッカーも実写化されている。
この作品、すごいなと思ったのが初っぱな。
書店の裏口でモデルガン持ってる青年から始まるのが、引き込まれるのだ。
え、これからなにが始まるのかとワクワクする描写。
現在と2年前で交互に物語は進んでいくわけだが。
2年前の物語は正直、よくわからんまま読んでいくが、わたしは視点変わった物語は途中で飽きてくる傾向がある。え、いまのどゆこと?ってなるタイプだ。
だけど全然飽きなかった。
その理由を考えた。
たぶん、現在の物語は普通の控えめな大学生椎名は、どちらかというと読者寄りというか、共感しやすい人物なのに比べて、2年前の物語は共感しにくい人物ばかりだ。
その対比があるから読みやすいし、個人的に2年前の物語はちょっとキャラが濃い。
唯一、琴美が椎名寄りの子なのかなと思ったがそんなことはなくて実は、河崎なのかなとも思う。
椎名の物語があることで中和されてるから、わたしみたいによく分からなくなりがちな人でも読めたのかなと。
ラストも正直、わたしにはよく分からなかった。
河崎、治療しなかったのかしらとか、なぜ復讐するまでに至ったとか細かいところはよく分からなかった。
ただ、この作品はなんだか不思議な魅力がある。
賞もそりゃ取るし映画化もされるだろうなって感じ。
だって引き込まれるから。うまいもん。
椎名は大学を辞めたのかどうなったのかは分からないが、河崎たちの物語に入ったことで新たな物語に向かって歩いていく。
そうやって、我々は誰かの物語にいつのまにか参加してるんだなとおもいました。薄っぺらい感想だけどね。